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一般歯科

一般歯科

GENERAL一般歯科

当院は1.5次歯科医院を目指していますので、治療定期健診(メンテナンス)にも1.5次歯科医院としての配慮を行います。
※1次病院:かかりつけの医院、2次病院:入院施設のある総合病院、3次病院:大学病院。
1.5次病院とは造語です。かかりつけ歯科医院の役割と、本来は総合病院口腔外科で行うであろう検査・小手術の一部までをカバーします。
安心・安全に治療を行うためには、既往歴はとても大切な情報です。
治療を行う前に既往歴があれば、それに配慮した治療計画を立てる必要があります。問診を行いますので、正確に教えてください。
薬を処方する口腔外科処置をする際は特に注意を払う必要があるので、必要な際は病気を診ている主治医に診療情報提供の依頼を行います。
一般歯科では、虫歯や歯周病、欠損した歯を補う治療、定期歯科検診を行います。
定期検診で、歯のクリーニングや正しい歯みがき方法を身につけることで、お口のトラブルを防いだり、虫歯や歯周病の早期発見、早期治療にも繋がります。
定期健診を続けることで、お口の状態が健康的に安定し、噛む力も強く保つことができ栄養も充分に取れます。
結果として病気になりにくい健康状態を保つことが出来ますので、医療費自体の節約にもなります。

虫歯治療

虫歯は進行度合いにより、C0~C4にて分類されます。進行度合いによって、治療内容も変わり、当然、時間と費用もかかります。
「虫歯かな?」と少しでも思ったら、早期の受診をすることで、時間も費用も最小限に抑えることができます。

最初期の虫歯

C0(最初期の虫歯)

歯に穴が開く前の「最初期」の虫歯となります。
歯の溝の部分に茶色の着色が見られる程度です。
この段階であれば、歯を削る必要はなく治療を済ませることが可能です。

表面の虫歯

C1(表面の虫歯)

歯の表面のエナメル質まで、虫歯が進行した状態です。
虫歯になってしまったエナメル質を削り、詰め物をするだけで済むため、治療に痛みは伴いません。

内面の虫歯

C2(内面の虫歯)

象牙質まで虫歯が進行している状態です。
冷たい食べ物や飲み物がしみたり、咀嚼時に痛みを伴う場合があります。
虫歯になった部分を削り、C1同様、詰め物をしますが、虫歯の範囲が広い場合は、
全体的に歯を覆う場合もあります。また、治療するために麻酔が必要となります。

歯の神経まで達している虫歯

C3(歯の神経まで達している虫歯)

象牙質の奥には、歯髄腔という場所があります。
歯髄内には神経や血管などが入っています。ここまで到達している場合は、通常、激しい痛みを伴います。
細菌の侵入や、外部への感染をいち早く防ぐため、一度神経を取り除き、きれいに消毒します。
その後、根尖孔と呼ばれる根っこの先にある歯髄への出入り口を薬で完全に塞ぎ、治療を行います。
治療後は、土台をセットし、被せ物を装着します。

歯の根元だけ残った虫歯

C4(歯の根元だけ残った虫歯)

ここまでくると、歯の神経である歯髄がすでに死んでいるため、通常は特に痛みはありません。
治療によって治すことは不可能ですので、歯を抜き、傷の治癒を待ちながら、歯が無くなった箇所でどのように噛むことをできるようにするかを考えていくしかありません。
通常は入れ歯やブリッジなどにて対応します。

歯周病

日本の成人の80%が歯周病にかかっている⁉

歯周病は進行するまで自覚症状の出にくい疾患です。
歯周病が進行すると歯が揺れて食事がとりにくくなったり、口臭がひどくなったりします。また、全身の疾患に繋がることもあります。重度に進行する前に歯科医院で予防をしていきましょう!

歯周病の自覚症状
  • ● 歯がぐらぐらする
  • ● 口臭がする
  • ● 口の中がねばねばする
  • ● 歯が伸びたような気がする
  • ● ハミガキすると出血する
  • ● 歯茎が腫れる
  • ● 食事がとりにくい
  • など
歯周病の進行
  • ①歯肉炎

    歯肉炎
  • ②軽い歯周炎

    軽い歯周炎
  • ③中等度の歯周炎

    中等度の歯周炎
  • ④重度の歯周炎

    重度の歯周炎
歯周病と全身疾患

歯周病は全身の病気ともかかわりがあると言われています。
代表的な病気に糖尿病、血管の動脈硬化(心筋梗塞、脳梗塞)、早産や低体重児出産などがあります。
特に糖尿病は、「歯周病が悪化すると糖尿病も悪化する」「糖尿病が悪化すると歯周病も悪化する」というように相互に影響し合うと考えられています。
最近では歯周病治療で糖尿病が改善することも分かってきています。
全身の健康維持のためにも歯周治療は大切のでぜひ治療を受けましょう!

歯周病治療の流れ
  • ①歯周病の進行状況の確認
    精密な検査やレントゲンの撮影などをして、治療の計画を立てます。
    歯周病の進行状況の確認
  • ②ブラッシングと歯石除去
    歯周病治療はおうちでのセルフケア(歯ブラシや歯間ブラシなど)がとても重要になります。ご自身の苦手な部位などを一緒に確認しましょう。正しくハミガキをすることで歯茎の引き締まりがでてきます。
    引き締まってくると歯石が見えやすくなったり、効率よく歯石除去が出来るようになるので歯科医院でのクリーニングを並行して行います。歯石を取ると、歯の表面や歯肉の内部の菌が減り、さらに歯茎に引き締まりが出ます。
    ブラッシングと歯石除去
  • ③修復物やかみ合わせの確認
    ブラッシングと歯石除去で歯肉の改善が得られますが、歯周病は再発しやすい病気なので、口の中の環境を整えることが必要です。
    例えば合ってない詰め物のやり直しやかみ合わせの強い所の調整を行います。
    その後再評価の検査を行い、問題なければメインテナンスへ移行します。
  • ④メンテナンス
    定期的な歯科医院でのケアと、毎日のセルフケアを続けることで歯周病の状態が安定します。再発していきます。
    メンテナンス

歯周病予防(メンテナンス)

歯を失う原因として、虫歯が原因とイメージされる方が多いかと思いますが、実は虫歯よりも多いのが歯周病です。
年齢別でみると、虫歯はどの年齢層でも多いですが、中高年の方に多いのが「歯周病」なのです。

2005年に行われた全国抜歯原因調査結果
2005年に行われた全国抜歯原因調査結果
(円グラフは全年齢、棒グラフは年齢別)
参考文献 安藤雄一, 相田潤, 森田学, 青山旬, 増井峰夫. 永久歯の抜歯原因調査報告書 東京: 8020推進財団; 2005.

歯周病は管理が非常に大切で、重度の歯周病になってしまうと、歯を支える周りの骨も溶けてしまいますので、歯がぐらぐらしてしまい、噛んだら痛くなったり、歯肉が腫れてしまったりしてしまいます。
その歯を残しておくと、痛みが続くだけでなく、周囲の歯を支える骨も溶かしてしまいますので、抜歯をするしかありません。抜歯になれば、当然痛みは伴いますし、補綴治療に費用も掛かります。
また、治療が終わっても、健全な歯よりは、咀嚼力は劣りますので、歯周病になっていいことは何一つありません。自身の歯で噛むことは長く健康的に生きることにもつながり、将来的な医療費の削減にもなりますので、定期的な歯周病管理をしましょう。

歯周病の状態
糖尿病罹患者様への歯周病治療も行います

糖尿病と歯周病には密接な関係があり、糖尿病の方は歯周病にかかりやすく、また、歯周病にかかると血糖コントロールがうまくいかず、糖尿病が重症化しやすいと言われています。
糖尿病にかかると、高血糖状態が続いていることによって体内の感染防御機能が低下し、感染症にかかりやすくなります。歯周病も細菌感染が原因となって起こる病気のため、例外ではありません。
さらに、高血糖の影響で歯茎の血管に負担がかかっていますので、歯周病が進行しやすい状態であると言えます。
また、歯周病にかかると、歯と歯肉の隙間に「歯周ポケット」ができ、そこから炎症性物質が放出されます。この物質は、血糖をコントロールするホルモンであるインスリンの働きを妨げるため、糖尿病を悪化させる恐れがあります。
当院では、近隣内科医院様等と連携しながら、糖尿病罹患者様への歯周治療を行っていきます。歯周病、糖尿病ともに悪化を防ぎ、改善を図るためにも、糖尿病の方は適切な歯周病治療を受けることが重要です。

糖尿病のお客様の歯周病治療も対応

補綴治療

虫歯等で失われた部分は、レジンと呼ばれる修復物を用いるのが一般的ですが、虫歯の進行などによりレジンでの対処が不可能な場合は、インレー(詰め物)やクラウン(被せ物)、義歯などで補い、見た目や機能回復のための治療を行います。補綴物の材質や治療方法によって、健康保険の適用が出来る場合がありますので、まずはご相談ください。

インレー(詰め物)・クラウン(被せ物)

虫歯の箇所を削り、型取りを行います。型に合わせてインレーを作成し、次回の来院の際に補綴します。虫歯の範囲が大きい場合は、クラウンを作成し、同じく次回の来院時に補綴を行います。材質は金属やプラスチック、セラミックなど様々ですが、保険が適用になる場合とならない場合がございますので、事前にご説明させていただきます。基本的には保険適用外が多いですが、歯の場所によっては、CAD/CAM冠を用いて保険内にて対応が可能です。

インレー(詰め物)・クラウン(被せ物)
義歯(入れ歯)

入れ歯は2種類あり、保険適用のものと自由診療のものがあります。
保険適用の入れ歯は、保険が適用できるため、金銭的な負担が抑えることができますが、部分入れ歯の患者様などは材質やデザイン、構造に制限があるため、入れ歯に対してストレスを感じることがあります。それに対し、自由診療の入れ歯は、金銭的な負担はありますが、構造・材料に自由度があります。当院では審美性に配慮し、入れ歯の金属部分が見えない構造のノンクラスプデンチャーを取り扱っております。

1~3歯欠損 99,000円
4~9歯欠損 132,000円
10歯以上欠損 165,000円

※費用は税込となります。

義歯(入れ歯)

当院には、トリートメントコーディネーター
(カウンセラー)が在籍しています

TC(トリートメントコーディネーター)とは?

TCとは、患者様と治療者の間に立って双方の橋渡しをすることで、意思疎通をスムーズにする調整役のスタッフのことです。
海外の医療現場ではすでに定着している専門職ですが、日本ではこれから認知度が高まっていく職業になります。
小さな不安を抱えた治療を進めると、最後まで通院することが苦痛にもなることもあります。
当院では、患者様に不安なく治療を受けていただくために、TCを設置しております。
TCは、治療内容に関する不安や疑問に、正しい知識でわかりやすくご説明するだけでなく、費用に関するご相談にもお答えしております。
歯科医師には直接尋ねにくいことも、TCへお気軽にご相談ください。
「痛みが苦手」「治療を可能な限り短期間で終わらせたい」「お金をかけてでも白い被せ物にしたい」といったご要望も遠慮なくお伝えください。
症状が重かったり、治療部位が多い場合は、希望通りに行かないこともありますが、患者様のお気持ちを診療に適切に反映させていただきます。
カウンセリングルームもご用意しており、プライバシーは厳守いたしますのでご安心ください。

乳歯、智歯(親知らず)、矯正に伴う
永久歯を抜歯予定の患者様へ

当院はアエラスバイオ株式会社:中島美砂子先生(院長が大学院時代、研究指導を受けた世界的に大変高名な先生です)の依頼を受け、研究に使用する抜去歯の提供を行っています。

アエラスバイオ株式会社